English

東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 磯貝・江前・齋藤・竹内研究室

研究紹介

多糖及びプラントサイエンス

ポリマーブラシ型セルロース誘導体の調製と構造解析 

セルロースには構成単位であるブドウ糖ユニットに水酸基が3つあります。その水酸基と長鎖アルキル基を1分子に2本持つアルキルケテンダイマー(AKD)を反応させてβケトエステル構造に変換することにより、セルロース水酸基1個に2本の長鎖アルキル基を導入することができます。この反応により、熱溶融性のないセルロースに熱溶融性、すなわち溶媒を用いないで熱によって成形加工する性質をセルロースに付与することができます。また、このセルロースとAKDのβケトエステル化物は、下図のようにセルロース分子の幹にアルキル鎖の枝を高密度で導入した「ポリマーブラシ」型の構造を有しています。このポリマーブラシ型セルロースの幹部分であるセルロースは、溶液中でも固体のような特有の挙動を有しています。

固体のセルロースとAKDを加熱しても全くβケトエステル結合は形成されませんが、セルロースを有機溶剤に溶解させ、塩基プロモーターを加えて加熱することにより、このポリマーブラシ型のセルロース誘導体が得られます。

セルロースとAKDの反応によって得られるβケトエステル

ポリマーブラシ型のセルロース/AKD-βケトエステルの安定なコンフォメーション

Yoshida, Y.; Yanagisawa, M.; Isogai, A.; Sumikawa, N.; Suguri, N. Polymer, 2005, 46, 2548-2557

 すべての項目:

Pagetop